「伊勢志摩パールジュエリーグランプリ」
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伊勢志摩の真珠の歴史と文化、そして魅力を多くの方に知っていただくことなどを目的に毎年度開催している『伊勢志摩パールジュエリーグランプリ』は、牧戸麻衣子により2018年に発足した伊勢志摩産アコヤ真珠を使ったジュエリーデザインのコンテストです。
伊勢志摩から世界へ
このプロジェクトは、伊勢志摩と東南アジアの中心地であるシンガポールで毎年開催しています。日本の美しい自然と四季、日本人の愛情と努力により育まれた「唯一の生きている宝石-あこや真珠」が、第二次世界大戦という過去の歴史をも優しく包み、その輝きが、伊勢志摩を超え、日本とアジア、そして世界の懸け橋となり、未来を照らしていくことを「一粒のあこや真珠」に願いを込めています。またこのプロジェクトは、アジア各国の大学や短大、専門学校、ジュエリー学校でも、麻衣子が講演する「真珠を学ぶ勉強会」を通して紹介され、世界各国での真珠を使ったジュエリークリエイターの発掘にも大きく貢献しています。
伊勢志摩は真珠養殖発祥の地です。
1888年、英虞湾であこや貝養殖が始まり、1893年には半球形の殻付き真珠養殖に成功しました。その後1906年に真円真珠の養殖方法が発明され、現在の真珠養殖の基本技術が、ここ伊勢志摩で確立されました。
この伊勢志摩で生まれた養殖技術は、伊勢志摩の人々によって様々な国と地域に伝えられ、各国の真珠産業発展に寄与し続けています。
あこや真珠の美しい輝きは、今日、世界中で注目され、最高級ジュエリーデザインとしても取り入れられています。
その輝きは、140 年以上前の日本の伊勢志摩で発見された人々の努力とこの伊勢志摩の美しい自然の賜物です。
あこや真珠養殖の課題
あこや真珠養殖は、地球温暖化と熟練した真珠養殖業者の高齢化・人手不足などの深刻な課題に直面しています。あこや真珠の生産量はこの20年で90%以上減少し、近年の2年間では、80%以上のあこや真珠の母貝が死亡するなど社会問題になっています。今まさに、養殖産業の未来への継承と斬新な真珠ジュエリーのデザインの重要性が、高まっています。
Pearl FALCOは、真珠養殖が将来にわたって持続可能な産業として、未来に繋いでいけるよう、その一翼を担うべく決意を新たにしています。
伊勢志摩で、持続可能な真珠養殖となるように
あこや真珠の養殖は、何一つとして無駄にしない100%持続可能な産業ですが、一粒のあこや真珠を生産するのに長い年月を要します。また近年は地球温暖化の影響と高齢化により、その生産量は大幅に減少し続けています。
私たちは毎年開催している「伊勢志摩パールジュエリーグランプリ」を通して、あこや真珠養殖の重要性と多様性の認識を高めることを目的にし、世界各国から出展される、個性あふれるあこや真珠ジュエリー を通して、あこや真珠をより多くの方に、身近に感じていただきたいと願っています。
私たちの使命は、真珠ジュエリーひとつひとつに秘められた多くの物語と人々の愛情と努力を、現在そして未来の世代に伝え、真珠の輝きを育む美しい海と自然への感謝の気持ちをを共有したいと考えています。
すべてのアーティスト、デザイナー、そして素晴らしいパールジュエリー作品を出展される皆様へ
私たちは、あなたと真珠、伊勢志摩、そして世界を繋ぐことを目指しています。私たちは、真珠の知識を世界に伝え、パールジュエリーの創作に秘められた愛と情熱の物語を伝えることに情熱を注いでいます。
皆様の変わらぬご支援に感謝いたします!来年の伊勢志摩パールジュエリーグランプリでもお会いできることを楽しみにしています!来年のグランプリへのエントリーをお考えの方は、下記の各年のポスターをクリックして、才能あふれるデザイナーたちのユニークな作品の数々をご覧ください。来年も皆様のご参加をお待ちしています!