フォーマルでもカジュアルでも、真珠のイヤリングは時代や流行を問わずとても人気があります。真珠には、淡水真珠、あこや真珠、南洋真珠などさまざまな種類があります。その違いはなんでしょうか。
淡水真珠・海水真珠 (あこや真珠と南洋真珠)
淡水真珠は世界の真珠生産量の97%を占めており、中国は世界最大の淡水真珠生産国です。当然ながら淡水真珠はお手頃な価格帯であることも人気の一つですが、真珠層の密度が低いため時間が経つにつれて色が変わってしまいます。
また、淡水真珠は海水真珠よりももろく、耐久性が低い傾向があるため海水真珠のジュエリーほうが何世代にもわたって受けるがれる贈り物として好まれます。
美しい日本の自然環境と人々の愛情と努力により育まれる
美しく輝き、丸いあこや真珠
あこや真珠は日本の伊勢志摩や愛媛、長崎などの美しく穏やかな海で養殖されています。成長するまでには何年もかかり、環境の変化に弱いため母貝のほぼ半数が何年もの養殖過程を生き延びることができません。
一つの母貝からは、生涯にたった一粒の真珠しか生産できません。稚貝から母貝になるまでには約3~4年かかります。母貝への挿核手術(貝で作った丸い核を入れます)から真珠の採取までにはさらに1~2年かかり、合計で約4~5年かかります。その間、真珠養殖には、母親が我が子にするのと同じように、養殖業者の人々による日々の世話と観察が必要です。あこや真珠の場合、挿核手術を受けた母貝のうち、ジュエリーとして使用できる真珠を育む割合は、28%未満しかありません。残りは、粉末として、医薬品、ハーブ、化粧品などに使用されます。
海水真珠ーあこや真珠と南洋真珠
あこや真珠と南洋真珠はどちらも海水真珠ですが、時代を超えた「愛情と想い出」の象徴として、代々受け継がれる生涯の贈り物として高く評価されています。南洋真珠の明るくやわらかなシルクのような輝きは、主に南太平洋で養殖される白蝶貝から誕生します。あこや真珠と南洋真珠の主な違いは、光沢とサイズです。あこや真珠は真珠の中で最も光沢がありますが、比較的小さく、南洋真珠のサイズは他の真珠よりもはるかに大きい傾向があります。これは主に、南太平洋の暖かい海で育つ白蝶貝の母貝自体が大きく成長し、大きい真珠を育むことができるためです。光沢と輝きにおいて比較すると、あこや真珠は鏡のように輝くといわれ、南洋真珠はシルクのように輝くといわれています。
海水真珠とその価値
海水真珠のイヤリングの価格は、淡水真珠のイヤリングよりも高くなりますが、海水真珠はより価値の高い品質であるため、世界中でより高く評価されています。自然から生まれたすべての真珠はそれぞれみなユニークで特別であり、全く同じ真珠は2つとありません。現代でもなお、真珠は、コンピューターなどの機械ではなく、真珠のプロの目で、1つ1つ評価・選別され続け、ジュエリーに加工していきます。価値は、各真珠の品質によって様々で、一つ一つ決定されます。
シンプルなあこや真珠と南洋真珠のイアリングの価格は、真珠のサイズ、光沢、表面の傷、左右対称、色の均一性などに応じて、数千円から数十万円と大きな価格差があります。
海水真珠の永遠の輝きを楽しむ
言うまでもなく、真珠は流行に左右されないシンプルでエレガントな宝石です。近年、真珠ジュエリーへの関心が再び高まっていますので、既にお持ちの方も、これから購入をご検討されている方も、是非末永く大切に使っていただきたいです。
あこや真珠のネックレスは、フォーマルなイメージの強いジュエリーとして理解されていますが、当店のお客様の多くは、あこや真珠ネックレスを他のネックレスやペンダントと重ね付けをしたり、長い真珠のネックレスをアレンジして使ったり、他のチェーンと組み合わせたデザインにリメイクされたりしています。前述のように、真珠自体の価値は、長期的に利用できる価値があるかも考慮すると良いかと思います。例えば、お使いの一本のあこや真珠のネックレスを、他のチェーンと組み合わせて、ステーションネックレスにリメイクして、二人のお嬢様に分けられたり、長い真珠のネックレスは、ブレスレットなどに加工したりして、作り替えることができます。海水真珠は一生ものです。
すでにお持ちの真珠ジュエリーについて、その価値について疑問やすでにお持ちの真珠ネックレスから複数のカスタムデザインのジュエリーを作ることを検討されているなど、Pearl FALCOの専門分野であるカスタムデザインに関するご質問もお待ちしています。